ボートレース江戸川では「勝舟情報メルマガ」を配信している。江戸川のホームページから登録すれば、無料で配信してくれる。
8月26日に配信されたメルマガに興味深い記事が載っていた。
「スポーツ報知杯」の2日目、第6レースから第9レースまで「2号艇の差し」が連続で決まり、2着も全て1号艇という結果になった。江戸川で最近よく見られる現象だという。
その理由について、「このような2号艇の連勝は、追い風(南寄りの風)&追い潮(上げ潮)のときに多く発生しています」と分析していた。

江戸川といえば、「インから順番に買っておけば舟券が的中できる」と言われていた時代があった。今でもそれを信じている地元ファンもいる。しかし、厳密に言えば「上げ潮と無風」という条件が揃ったときだった。このことを忘れてはならない。モーターや水面状況が変われば、レース形態も変わる。

今、注目しなければならないのは「2012年5月以降」の成績だ。江戸川の3連単万穴発生率は、全国24場中で1位。5月以降の613レースのうち、約23%の143レースで万穴が飛び出した。万穴が飛び出すということは、本命選手が潰れているわけだ。

一方、3連単990円以下は23件で3.9%、490円以下は1回のみ、それも3艇Fによるものだった。「インから順番に買っておけば舟券が当たる」というのは、根拠のないものである。
江戸川は、舟券レベルの高いレース場になっているのだ。







江戸川の舟券作戦を立てる場合、「水面状況の把握」が最優先される。潮の流れは時間帯によって変わる。潮の流れと風が逆らうかたちになれば水面は波立つ。舟券作戦も、水面と相談したうえで決めなければならない。
次に優先するのは、「出場選手の水面対応力」である。「全国勝率よりも江戸川勝率」と言われるほど、江戸川で走れば「ただの人」になってしまう選手もいる。

今シリーズの出場選手の最近5 年の江戸川勝率を調べてみると、8点台をマークしているのは木村光宏重野哲之湯川浩司峰竜太だ。平尾崇典白井英治赤岩善生横澤剛治西山貴浩も江戸川で好成績を残している。ちなみに、「江戸川テッペイ」こと石渡鉄兵も、もちろん8点台に近い勝率を残している。

今シリーズはA1級とA2級の選手がほぼ半々ずつ出場している。他場ならいざ知らず、江戸川ではA2級選手だからといって侮ってはいけない。
江戸川で7点台をマークしている室田泰史堀本裕也などは、今回、高配当に貢献してくれる選手として注意したい。このほかにも、伊藤雄二宮地秀祈眞鍋賢司松村康太麻生慎介も江戸川では評価を上げておかなければならない。もちろん、ここに挙げた選手に、モーターの裏付けがあっての話である。
ここに挙げた選手が、水面状況で勝ちやすいコースに入っていれば、コースに関係なく3連単の軸艇にすることだ。該当する選手が見当たらなければ、次を待てば良い。


(桧村 賢一/マンスリーBOAT RACE・主筆)


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